仕事と教育

いい記事を見つけたので紹介。

新人と教育係

記事の著者は、会社の新人に教育係としてついたが、その新人がいわゆる使えない人だったそうだ。

まぁ、平たくいって物凄く物覚えが悪かった。幾ら言っても全然覚えない。叱れば叱るほどミスが増える。指示を出したそばからフリーズする。一度言ったことの9割は翌日には忘れてる。そんな有様で、ついついこちらも語気が荒くなってしまったんだけど。

しかし、後輩に教育係を代わると、見違えるように仕事ができるようになった。
さすがに自分に非があると認め、新人に聞いたところ、このような答えが返ってきた。

「増田さんの指示には主語がないんです。何をしろと言われているかわからない、それを矢継ぎ早に出してくるからパニックになってしまうんです」
「増田さんは、例えば書類仕事を教える時も仕事の仕方は教えてくれますが、その書類が何なのかは絶対教えてくれてないんです。仕事そのものの全体像がずっと見えないままでやってきたので非常に難しく感じていました。大方の仕事がやり方はわかってもそれが何なのかわからない状態だったんです」

教え方には相性があるというのがよく解る話だ。ものすごく勉強になる。

-

ここからは自分の話になる。

自分は、社会人2年目で、すでに2社目に勤めているのだが、この新人さんと同じような経験がある。

実は前職では、あまり上手くやっていけなかった。その理由は、仕事の意味・目的がわからなかったこと。一度、与えられた仕事に、このプロジェクトに意味はなんですか?と上司に聞いたら「自分で考えろ」と言われてしまったこともある。
各業務の目的がわからないと、全体像がまったくつかめなかった。それゆえに、何を優先的にやるべきかわからず、仕事も覚えられず、フリーズし、やる気がなくなり、フェードアウトしていった。


今の仕事場は真逆。目的がはっきりしている上で、手段は問われない。「成果を出す方法は自分で考えろ」と言われる。ただ解らないことがあれば、上司に聞けばいいし、その時も、フレームワークから質問すれば、答えではなく、方向性を教えてくれる。

自分には今の会社の環境が合っているし、人によっては手順の決まった仕事を着実にする方が向いている人もいるだろう。

言いたいことは、仕事が上手く行かない場合、もちろん自分自身の能力とか適正が向いていないこともある。ただし、環境が合わないことは確実にあるし、教える人と相性も問題になる。

だから、もし仕事で上手くいかない時は、自分を責めずに上手くいく方法を考えようということ。教える人が変わるだけでも、違ってくることもあるということだから。