ある日、僕は僕に出会った。

僕の中にはたくさんの僕がいて、毎日いろんな顔を見せてくれる。

僕は僕ほどに自信があるわけでもなく、それでも僕は僕のように生きるしかない。

感情と言う名の僕はとても恥ずかしがりやで、なかなか僕は僕に会えない。

でも、ひとたび僕は僕に会うと、僕は僕に従うしかない。

なかなか人前に出ることのできない僕は、ずっと会いたい人がいるらしく、僕は僕のことを気にかけて、僕は僕の言うとおりにするんだ。

もう一人の僕はすごく気さくな僕で、人に会うことがとても大好きだ。でもそれ以上に僕は僕のことが好きだから、僕は僕に人に会うように勧める。

それからとてもプライドが高くて、いいかっこしぃな僕もいれば、自虐的なだけの僕もいる。

僕らは僕が人に会うときに少し嫌がったそぶりを見せるけど、僕らも決してそれだけ僕らの気持ちなわけではないんだ。



旅にでると、時折いろんな僕に会えるんだ。人に会うとその時々に僕は僕に会えるんだ。
人が思っている以上に、僕は僕のようではなく、人が思っているように僕は僕以上に多様なんだ。

ただ、僕が僕たる所以は僕にある。だから僕が会いたい人に会って、僕が伝えたいことを伝えて、僕が僕であることを知ってほしい。
それが伝わらないなら、僕は僕ではない。だから僕は僕であるために、僕を伝えようと思う。

今、僕はたくさんの僕にあえて嬉しい。

そして、僕は僕に会えたことを、感謝する。

それはもちろん。

全ての友人たちに。